断熱性能を向上させるリノベーション
- お役立ちコラム
断熱リノベーションは、住宅の断熱性能を向上させ、光熱費の節約や住宅の資産価値の向上につながる効果的な改修です。
「どのような効果があるの?」「どのような費用がかかるの?」と効果や費用が気になる方も多いでしょう。
そこで、リノベーションによる断熱効果や種類別の費用相場、補助金の有効活用法などについてご紹介します。
リノベーションを行う際の注意点についても記載していますので、ぜひご覧くださいませ。
目次
断熱リノベーションの効果
寒い冬や暑い夏、高いエネルギーコストにお悩みの方にとっては、断熱リノベーションは理想的な解決策です。
リノベーションによって得られる4つの効果をご紹介します。
断熱リノベーションがもたらす効果
1.快適な室温の実現ができる
外気の影響を受けにくくすることにより、冬でも暖かく、夏でも涼しい室内環境を実現します。
寒さや暑さに悩まされず、家族や自分自身の快適さを確保できます。
2.エネルギーコストの削減ができる
断熱のリノベーションを行うことで、暖房や冷房の効率が向上します。
熱の逃げを防ぐことでエネルギー消費量が削減され、お財布に優しい光熱費の節約が期待できます。
3.環境への貢献
エネルギー効率の向上により、温室効果ガスの排出量を削減できます。
断熱効果を高めるリノベーションは地球温暖化防止に貢献し、環境負荷を軽減する一歩となります。
4.建物価値の向上
リノベーションで住宅の断熱性能をアップさせることで、住まいの品質や耐久性を向上させます。
結果として、建物の評価や査定額が上がる可能性もあります。
将来の売却や資産価値の向上にもつながることでしょう。
以上のようにリノベーションで断熱性能を高めると、快適な室内環境とエネルギーコスト削減の両方を実現することができます。
あなたの住まいをより快適で省エネな空間にリノベーションしましょう。
リノベーション費用と種類
「断熱性能アップの工事は費用が心配」、「断熱のリノベーションってどんなことが出来るの?」と考える方もいらしゃるでしょう。
そこで、具体的なリノベーション方法と種類、費用についてご紹介していきます。
1.外壁工事
建物の柱や外側から断熱材を施工し、外壁の断熱性能を向上させることで、室内の熱の逃げを抑えます。
木造住宅や鉄骨住宅には【外張り断熱】が施工可能で、RC造(鉄筋コンクリート造)の住まいには【外断熱】と呼ばれる施工が可能です。
費用は一般的には10万円~15万円程度/mとなります。
2.屋根工事
屋根に遮熱材や断熱材を使用することで、屋根からの熱の侵入を防ぎ、室内の温度を安定させます。
具体的には屋根に断熱材を施工するものと、天井裏に断熱材を追加する方法などがあります。
費用は一般的には10万円から20万円程度/m²となります。
3.窓まわりの工事
窓やサッシまわりの断熱性能を向上させる方法です。
二重窓やLow-Eガラスなどの断熱性能が高い窓ガラスにすることで、室内の熱の逃げや外部からの熱の侵入を軽減します。
費用は窓の種類やサイズによって異なりますが、1つの窓あたり数万円から10万円程度となることが多いです。
4.床の工事
床下に断熱材を敷き詰める方法です。
床下からの冷気や熱の侵入を防ぎ、室内の温度を安定させます。
費用は床の面積や床下の状況によって異なりますが、一般的には10万円から20万円程度/m²となることが多いです。
上記の費用はあくまで一般的な目安であり、実際の費用はリノベーション範囲や材料、業者によって異なります。
断熱リノベーションを検討する際には、ご家族のライフスタイルや理想の暮らし方、優先順位を明確にしましょう。
また、助成金や補助金制度を利用できるリノベーション内容にされるのもおすすめです。
自己負担金を抑えて、快適な住まいを実現しましょう。
マンションでの断熱リノベーションポイント
マンションでも断熱リフォームを行うことで、快適な室内環境を実現することができます。
マンションはリノベーションする際に、専有部のみ施工が出来る場合が多いので、共用部である外装やベランダ・玄関周りは注意が必要です。
窓の断熱改修
マンションの窓は熱の侵入や逃げに大きな影響を与えます。
マンションや集合住宅にお住まいの方でも、内窓(二重窓)の設置であれば室内側の施工となるので、リノベーション可能です。
内窓は既存の窓にもう1つ窓を新たに設置するリフォームです。
断熱や防音、防犯の観点からも効果的です。
間仕切りや床の断熱リノベーション
マンションの内部においても、間仕切り壁や床に断熱材を追加することで、隣室からの熱の侵入や逃げを抑えます。
マンションの場合は床下に潜れないので、床の断熱リノベーションはフローリングを剥がして行います。
既存の壁や内装に断熱工事を行うと、断熱材の分だけお部屋が狭くなってしまう、コンセントや配線の位置関係により非効率なケースが多いです。
フルリノベーションを行うものとして、断熱工事をされるのがおすすめです。
マンションでの断熱リフォームには、共用部分や他の住戸との関係、管理組合や管理会社の承認が必要な場合があります。
施工前には必ず関係者との相談や許可手続きを行い、専門家やリフォーム会社のアドバイスを仰ぐことをおすすめします。
また、断熱リフォームの効果や費用対効果を考慮して、ご自身のニーズに合ったリフォーム計画を立てることが重要です。
リノベーションで利用できる補助金
補助金の条件に適用すれば費用を抑えてリノベーションすることができます。
補助金は毎年、国や自治体、さらにはエネルギー団体などから様々な補助金が出ています。
補助金の種類によっては、リフォーム費用の一部が助成されるものや、補助金を受けることで施工費用が割引になるものもあります。
条件が厳しい商材や、申請期間に制限がある補助金も多いので、利用されたい補助金がありましたら、お早めにリノベーション業者にご相談くださいませ。
既存住宅における断熱リフォーム支援事業
◆対象リフォーム内容
- ・断熱材の追加
- ・窓の交換
- ・ドアの交換
- ・屋根の断熱改修
- ・壁の断熱改修
- ・床の断熱改修
- ・基礎の断熱改修
- ・換気設備の設置
- ・太陽光発電システムの設置に関する費用
◆補助額
工事費の10%(上限10万円)
公式サイトはこちら
次世代省エネ建材の実証支援事業
◆対象リフォーム内容
- ・次世代省エネ建材の導入に関する費用
- ・省エネ設備の設置に関する費用
◆補助額
工事費の20%(上限20万円)
公式サイトはこちら
長期優良住宅化リフォーム推進事業
◆対象リフォーム内容
- ・長期優良住宅化改修に関する費用
- ・三世代同居対応改修に要する費用
- ・子育て世帯向け改修に要する費用
◆補助額
工事費の10%(上限10万円)
公式サイトはこちら
補助金は断熱のリノベーション費用を軽減するための有効な手段です。
各種補助金制度によって異なる条件や金額が設定されていますので、ご自身のリノベーション・リフォーム計画に最適な補助金を選び、申請手続きを進めることをおすすめします。
補助金の活用によって、より経済的にリノベーションを実施し、快適で省エネな住環境を実現することができます。
詳細情報は地域の自治体や関連機関の公式ウェブサイトや窓口で入手し、補助金を上手に活用しましょう。
断熱性能を高めるリノベーションについてご紹介しました、いかがでしたでしょうか。
築年数があるお住まいは、もともと断熱材が使用されていないなど性能が低いお住まいも多いです。
毎日の生活に大きく影響するポイントですので、リノベーションの際は、外装や開口部、床の断熱リノベーションを行うと良いでしょう。
ホームページにはリノベーション施工事例を掲載していますので、ぜひこちらもご覧ください。